甲府の古民家リノベーション

甲府市にある老舗の味噌屋さんの母屋の改修工事です。三十代若夫婦とそのお子さんの3人家族で住まわれていた、昔の職人の、手の込んだ良い仕事が見られる築60年の家です。
収納の少なさや、水廻りの使いにくさ、動線の悪さを改良。和室を四畳分しきって、ウォーキングクローゼットにし、不要になった桐たんすは枠にはめてサイドボードに。縁側のアルミサッシを撤去し、ペア硝子の木製建具へ。タンスの裏に隠れていた飾り棚を再現…等、古い物や思い出の詰まった物をなるべく再利用して改修しました。

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南側縁側のアルミサッシを木製建具に変更することで、老舗の離れとしての風格ある外観となるようにしました。

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ウォーキングクローゼットになる押入れ部分。1mほど手前に壁を設けることで散らかりがちな衣類などもすっきり収納できるように。

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和室2間とも床下にシロアリの被害が確認されたので、全面的な改修となりました。

とても丁寧に作られたしっかりとした離れです。歪みはほとんどありません。

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床の間より居間を望む。襖の唐紙には地元 山梨、市川大門の厚手の和紙が使われています。

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クローゼット内部。可動棚とパイプを使った収納方法で、押入れでは実現できなかった収納量と取り出し易さを実現しました。壁上部には照明が仕込まれ、柔らかい光が居間にも広がります。

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蔵に眠っていた先代の古い桐たんすをサイドボードへリメイク。これからも大切に使われていくことでしょう。

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タンスの裏に隠れていた収納。わずか10cmにも満たないほどの奥行でしたが、和紙を張り、ガラスを交換し、棚をつけることで、立派な飾り棚として再生できました。

工事内容:改修
用途:住居
竣工:2012.11.1
場所:甲府市城東
延床面積:99㎡(30坪)
竣工時の家族構成:夫婦2人、子供1人
規模:木造平屋建て
構造:伝統木造軸組み工法
暖房機器:エアコン
建具:木製建具+アルミサッシ
土台:ヒバ(既存)
柱:スギ(既存)
梁:アカマツ(既存)
屋根:瓦葺き
外壁:国産無垢 スギ15mm
1階床:畳
内壁:珪藻土塗り
建具:国産無垢 スギ
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