三冨貴神社改修

武川町三吹地区にある創建400年の神社です。
うっそうとした林の中にある為、長年の湿気などから建物全体が傾き、屋根下地も所々腐れが生じていました。この為、傾き補正を施した後、垂木、野地板、かやおいなど屋根廻りと、外壁は全て交換することになりました。改修前は囲い屋と拝殿は渡り廊下でつながっていましたが、老朽化で取り壊しとなったため、そのつなぎ部分に向拝を新しく設けてあります。

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本堂屋根下地:隅木には反りがついており、部材を交換するにも高度な技を必要とします。勾配が急で複雑なつくりなので、細心の注意を必要としました。

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向拝部分の屋根下地:垂木がテコになっており、軒先部分が下がらないようにしてあります。長年培われてきた技を今でも受け継いでいる部分です。

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入母屋造りの複雑な屋根の収まりを、一枚一枚丁寧に新しい瓦で葺きかえました。

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外壁はスギ板縦貼りの押縁仕上げ。古い鬼瓦は記念のために、軒下に飾ってあります。

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新しく付け加えた向拝部分。

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樹齢200年の木曽ヒノキの鼻木部分の彫刻部分は、昔のものを参考に作成しました。

工事内容:改修
用途:神社
竣工:2013.3.20
場所:北杜市武川町
延床面積:49.5㎡(15坪)
規模:木造平屋建て
構造:木造伝統軸組工法
土台:クリ(既存)
柱:クリ・マツ(既存)
梁:アカマツ(既存)
屋根:瓦葺き
外壁:国産無垢 スギ15mm
1階床:国産無垢 スギ15mm・畳
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